あざらし

神々と男たちのあざらしのレビュー・感想・評価

神々と男たち(2010年製作の映画)
3.8
「あなた方は神々だろう。
でも、人間として死ぬだろう。」

田舎の修道院。薄暗く静かな映像に鐘の音が響きます。
彼らの日常は慎ましやかで平和です。村の人たちの怪我を診たり、施しをしたり、野菜を作って生活しています。もちろん教会で祈りを捧げてもいます。
近くではイスラム教のコーランが歌われています。

でも、その少し先でクロアチア人が喉を掻き切られて数人殺されます。イスラム過激派が迫って来たのでした。

いまのイスラム過激派を映画にしたようです。こんな平和に暮らしている人々を襲っているのかと思うと憤りを感じます。

修道院の彼らはそれを知りながら、今日も祈りを捧げています。

「テロリストが来たら、どうするか?」
「かくれんぼか。」

終始、賛美歌のような映画でした。
修道院の中の会話には教えられるセリフが随所に見られます。

バラバラと過激派のヘリコプターが舞う中で7人の修道士が固まって賛美歌を歌うのが印象的でした。
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