ノッチ

ビアンカの大冒険のノッチのレビュー・感想・評価

ビアンカの大冒険(1977年製作の映画)
3.0
2匹のネズミ、ビアンカとバーナードの下に少女・ペニーから助けを求める手紙が届く。

悪人・メデューサの攻撃をかわし、仲間たちの力を借りながら決死の救出大作戦が展開する。

ディズニー長編アニメーション第23作。

ウォルト・ディズニー・プロダクション創立50周年記念作品。

1977年米国公開、日本は1981年。

ネズミの国際救助救援協会のビアンカとバーナードが、女の子を救出するお話。

ディズニーお得意のミュージカル風ではなく、歌もあるが、全体的に冒険アニメ風。

ディズニーのネズミ達はとにかく愛らしいです。

ビアンカもおしとやかだけど、『おしゃれキャット』のダッチェスより活発な所があって見てて楽しいですね。

小さなネズミたちが、誰かを助けようと頑張っていて、胸が熱くなる。

時代が古いだけあって、初の女性レスキューネズミ「ビアンカ」の活躍というよりは、女性の太っ腹なところ、度胸があるところをちょっとだけ見せた、そんな感じの描き方。

「女性は準備が遅い」「香水のにおいで敵に気付かれる」

などなど、男性からの女性に対する非難にも思えるような、そんなエピソードもたくさん。

・・・なんだけど、そこはかとなくじんわり恐怖を感じる作品。

暗い。

背景が下町の雑踏とか雨降る真夜中の動物園とか。

悪魔の島がメインステージ。

あの島怖い。

お花畑とか一切なし。

やたらクローズアップされる13の数字。

孤児院から4才を拉致って悪魔の孤島の穴ぐらで強制労働させるメデューサの鬼畜っぷりがすごい。

ショットガンもぶっ放す。

「あんたみたいな可愛くない子、誰ももらってくれるわけないじゃないの」とか。

トラウマレベル。

白骨死体のある穴ぐら。

シャレコウベの口をこじあけて悪魔のダイヤを取り出すペニーたん。

なんて強い子なの。
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