4年前、六本木ヒルズ森ビルの
スカイデッキでダースベーターと
対峙して、ライトセーバーを構えた僕は、
2年前、同じ森ビルのマーベル展の、
アイアンマン マーク1の前で、
息子とアイアンマンのポーズ。
展示してあったキャプテン・アメリカの
キャップの衣装に見入る。この作品で
クリス・エヴァンスが着用した本物だ。
シールドが２つあった。ひび割れたもとと
そうではないのも。これらも本物だ。
世界的大スターに会ったような気分。
初期のマーベル作品は、どれか１つが
コケても先に進めなかったと聞く。
ガリガリの青年。あの名作（ガタカ）の
イーサン・ホークを連想させる。
屈強な肉体を持たないスティーブは、
誰よりも正義感を持っていた。
クソがつくほど真面目な青年は、
宣伝向けのスーパーヒーローに
なってゆく。肉体は成長した青年は、
内面も揺るがないスーパーヒーローに
その後なってゆく。その成長物語。
キャプテン・アメリカ 第1章。
現時点でのレビューになります。
クリス・エヴァンスで良かったね。
クリス自身の持つ、真面目さ、誠実さが
そのまま役柄に投影されて、
役の持つ勇敢さ、熱さ、善人さも
プラスされて、愛すべきキャップが
誕生したと思う。
安定安心の存在感、間違いない
スタンリー・トゥッチの眼差し。
トミー・リー演じる上司とペギーの
ユーモラスなやりとり、
黎明期のシールド、そしてヒドラ。
そしてペギー・カーターとのロマンス。
仕事で人前でプレゼンをする。
同じ業界の仲間と酒を酌み交わす。
住んでいるマンションの理事会で
マンションのトラブルや問題点を話す。
小学校のパパ友さんの家にお呼ばれする。
キャプテン・アメリカの話が出たことは
一度もない。彼とペギーとのデートの
約束がどうなったとか、その後の
彼のスーパーヒーローとしての生き様が
どうだったとか、話に出たことはない。
でも、僕は知っている。
3時間くれたら、話せるのに。
