なっすん

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーのなっすんのレビュー・感想・評価

3.9
―善人はより善人に
   悪人はより悪人に・・・
     だから君を選んだ―――

【あらすじ】
第二次世界大戦中、病弱だが人一倍正義感の強いなスティーブ・ロジャースは、5回の軍隊入隊志願を試みたが、いずれも不合格となってしまう。5回の挑戦に興味を抱いたアースキン博士は、超人血清を人体にうつ“スーパーソルジャー計画”の被験者としてスティーブをSSRへ招く。
ハワード・スタークの協力のもと、超人血清を投与されたスティーブは、元の姿からは想像もつかない身体を手にし、アメリカの希望の星「キャプテンアメリカ」となった―

◆◆◆◆

ワンダヴィジョン鑑賞後の再MCUマラソン。
ファルコン&ウィンターソルジャー1話目。

貧弱な男がいかにしてキャプテンアメリカになるのか。アベンジャーズ最初のヒーローの誕生を描いた物語。
第二次世界大戦中ということもあり、時代背景が少々古くさい世界観にもかかわらず、四次元キューブやレッドスカルの科学力、ハワードスタークの登場もありSF感満載。

血清投与前のスティーブがごろつきに絡まれている時のゴミ箱の蓋を楯の代わりにして、血清投与後はタクシーの扉を楯にする。その時にはキャップの象徴でもある星のマークが追加されている。エピローグではブルックリンの少年がゴミ箱の蓋にキャプテンのペイントを施して遊んでいる、までが1セット。序盤から伏線を散らしている粋な計らい大好き。


そしてこの作品、名言がたくさんあって堪らない。
“帰還するまで馬鹿するなよな”
“できるかよ。馬鹿がいなくなるんだ―”
このバッキーともやしスティーブの最後の会話はMCU最高の伏線であり、二人の友情が感じ取れるめちゃくちゃ良いシーン。
“死ぬ覚悟でこのキャプテンアメリカについてきてくれるか”
“断る。俺がついていく男は一人。弱いくせに逃げない、、もやし野郎だ”
あくまでもスティーブを超人となったキャプテンアメリカとして見ることなく、もやしだったころの正義感の強い親友のスティーブを一人の軍人として認め、対等に接するバッキーの男気もかっこいい。
この二人の友情をひしひしと感じてから、キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャーを見ることをオススメ。

ウィンターソルジャー~シビルウォー~インフィニティウォー~エンドゲーム
一連の監督を務めたルッソ兄弟の作風も大好きだけど、ジョージョンストン監督の1作目も見ごたえあるんだよなあ。そして、アランシルヴェストリの音楽ってのも心をつかむのが上手いと改めて思う。MCUの中でもアベンジャーズの曲と並んで脳裏に焼き付く印象的なテーマ曲だった。

“君たちは、、、フォンデュなの??”
迷言も素晴らしい。
なっすん

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