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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーのtetsuのレビュー・感想・評価

4.2
マーベル祭りじゃ~!!
「アベンジャーズ/インフィニィティ・ウォー」公開まであと1週間ということで、時系列順にMCU作品を観賞することに...。
(レビュー投稿済みの作品は除く。)

<ヒーロー映画×戦争モノ>
"アースキン博士"による肉体強化実験"スーパーソルジャー計画"
ひ弱な青年"スティーブ・ロジャース"は、この実験によって"キャプテンアメリカ"へと生まれ変わる。
彼は親友の"バッキー"、
イギリスの"エージェント・カーター"、
彼が救いだした兵士たち=通称"ハウリングコマンドー"達の力を借り、
ナチスの脅威"レッドスカル"との戦いに挑むのであった...。

"戦争"という歴史的背景と
ヒーロー映画を上手く融合させた名作!!

「アベンジャーズ」公開以前最後のMCU作品であり、あまりにラストが超展開だったため、初公開時は大いなる予告編のように感じてしまったものの、
改めて観ると、意外にも1本の物語として完成されていた!

何といっても素晴らしいのが
キャラクターの魅力!!
この後、アベンジャーズを引っ張っていく"キャップ"はもちろんのこと、
単独ドラマ化もされた"カーター"
アイアンマンの父"ハワード"
そして、シリーズの核となっていく親友の"バッキー"と、
彼らそれぞれの魅力があるからこそ、
それぞれのキャラクターが引き立ち、
唯一無二の物語を紡いでいたように思う。

そんな本作、最も注目すべき点は、
ストーリーの意外性!
原作は戦時中、プロパガンダという側面もあったようだが、そんな歴史的背景をも利用することで、単なる"アメリカの英雄"ではなく、国の象徴としての役割に苦悩する"一人の人間"として描いたところが素晴らしい!!
もし、これが原作通りだったなら、
MCUは世界に轟く人気シリーズにはなり得なかったかもしれない。

というわけで、
ヒーロー映画でありながら、
意外と歴史的なテーマを描き、
切ないラブストーリーかつ、
男の熱い友情物語でもある本作!
是非とも、ヒーロー映画に対して
何らかの距離感を置いている人、
マーベル映画は気になるけど、
どれから手をつけたらいいか迷っている人に
オススメしたい!
ヒーローが主役の
ヒューマンドラマアクションの傑作でした!

参考

映画『アベンジャーズ』の主人公に黒歴史…日本人を次から次へとひねりつぶしていた/少し考えてみる戦争のこと – Pouch[ポーチ]
https://youpouch.com/2012/09/06/80437/amp
(その初期設定ゆえに、「アベンジャーズ」公開当初の謳い文句"日本よ、これが映画だ!"に関して、怒りをあらわにした方もいたそう...。)
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