七沖

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーの七沖のレビュー・感想・評価

3.3
〝何故彼は、世界最初のヒーローと呼ばれたのかーー〟
キャッチコピー通り、人類最初のアベンジャーズ誕生秘話だった。

スティーブは愛国心から兵士に志願するも、小柄でひ弱なため受け入れられない。それでも諦めない彼に、超人化計画の実験台にならないかという誘いがくる。スティーブは虚弱体質ながらも人一倍の意思の強さで超人化計画を乗り越え、キャプテンアメリカとして生れ変り…というストーリー。

わりと地味かな…というのが率直な感想。
ヒーローの誕生に実際の戦争が関係しているのは面白いが、ストーリーとして盛り上がりに欠ける気がする。
それでも、スティーブの真面目で諦め知らずという性格は素敵だし、異性に対して奥手というところもチャーミングだ。
真面目すぎる性格は時と場合によってはカタブツだと疎んじられるが、戦時中ということもあって良い方向に働いたと思う。

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』でも取り上げられる敵組織ヒドラのお披露目作品でもある。敵首領のシュミットの男梅感がすごい。なにもあんなに鮮やかな赤色でなくても…。
その他にも、トニーの父親が出てきたり(結構似てる)、4次元キューブが出てきたり、キャップの親友バッキーの初登場作だったりと、今後のMCUに影響を及ぼす要素が詰め込まれているので、MCUを追いかけようと思った時、無視できない存在感を持った作品になっている。
七沖

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