Kou

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーのKouのレビュー・感想・評価

4.1
『ヒーロー達の原点にして頂点。なぜ彼は、世界最初のヒーローと呼ばれたのか──』


先日『ブラック・パンサー』を観たんですよ。そしたらMCU熱が再燃した(いつものこと)ので改めて鑑賞。フォロワーさんの中にも最近MCUデビューした方がいらっしゃったのでちょうど良いですね。と言うわけで、以下復習も兼ねてのレビューです。



〈あらすじ〉
第2次世界大戦中の1942年、ドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた青年スティーブ。しかし、彼は病弱のため兵士としては不適格とされていた。そんなある日、スティーブは軍の極秘実験(スーパーソルジャー計画)へ参加することに。その実験の被験者に選ばれた彼は、強靭な肉体と破壊不可能なシールドを武器に戦うヒーロー、キャプテン・アメリカとして生まれ変わり、レッド・スカル率いるヒドラ党との戦いに挑んでいく──



キャプテン・アメリカが世界中から愛される理由。それは、彼が誰よりも弱く、そして誰よりも勇敢だから──。劇中にこんなセリフがあります。
「強者は生まれつき力を持っているために、力に敬意を払わない。だが弱者は、力の価値をよく知っている。そして、もう一つ。憐れみも──」
弱いからこそ、力がなんたるかを知っている。そして、弱いからこそ、慈しみ憐れむことが出来る。まさにヒーローの鑑ですよね。



また、個人的に他のMCU作品よりも、テーマに強いこだわりを感じられるのも魅力の1つ。
というのも、「第2次世界大戦」という簡単には取り扱えないテーマを(ひたすらに正しい行いをしようと願うヒーロー)で表現することで、いい意味で子供向けのプロパガンダ作品として昇華させているんですよね。(星条旗をイメージしたコスチュームやヒドラ党(≒ナチ党)からも分かるとおり)



かといって、ピュアな恋愛やウィットに富んだセリフ(テーマの難しさ・重さを感じさせないように)が入っているので、要所要所でニヤリとさせてくるんですよ。『アイアンマン』のようなシャープな皮肉や、コメディ映画顔負けの笑えるシーンはさすがにありませんが、劇中通してクスクス笑わせてくるのは本作ならでは。



パッと見は地味ですが、実は中身ギッシリの良作です。MCU作品好きにはもちろんのこと、プロパガンダ・戦争映画が苦手な方にもオススメです。ぜひ観て感想教えてください!

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役者が意外と豪華なのも良いですよね。
・トミー・リー・ジョーンズ(『メン・イン・ブラック』K役でおなじみ、本作では陸軍大佐役)
・ヒューゴ・ウィーヴィング(『マトリックス』エージェント・スミス役でおなじみ、本作ではレッド・スカル役)
特に、レッド・スカル演じるヒューゴの「悪役男梅顔」はお見事。実は結構好きです、あのキャラ。



後、一男性として言わせていただきたいのは、劇中の女性がやたらカワイイ(観た人なら分かると思いますが)です。気になる方はぜひご自身の目で確かめてみて下さい!間違いないですよ!😁



2018年7月5日 55本目
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