mikoyan358

チャルラータのmikoyan358のレビュー・感想・評価

チャルラータ(1964年製作の映画)
4.0
「オプー三部作」は一通り観ていたインド映画の巨匠サタジット・レイの作品だが、ストーリーの美しさと切なさそして描き方の奥ゆかしさという点を加味すると、この作品も彼の最高傑作の一つとみなしてよいのかもしれないと思う。図式自体はいくらでも下世話に描くことができるものだがそんな手段を巨匠が選ぶはずもなく、届けたい想いを届かないままにし、感情を直接的にぶつかり合わせるのではなく行間で語る感じで描いていて、だからこそチャルラータの気持ちがグサグサと観ているこちらの心に至近距離から刺さってきて抜けなくなる。どう結論付けるかと思っていた所のラストも粋だなあ...
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