transfilm

風雲のチャイナのtransfilmのレビュー・感想・評価

風雲のチャイナ(1933年製作の映画)
3.5
1933年のアメリカ映画で、この時代を代表する映画監督だったフランク・キャプラ監督作品です。
トーキーだけど、まだサイレント映画の名残が感じられる映画だと思う。
戦争中の中国を舞台にした映画で、バーバラ・スタンウィック演じるアメリカ女性と中国のイェン将軍のラヴストーリー。
そして戦争映画の一面もあると思う。

一言でいうと、オリエンタルな魅力が満載。
日本に住んでるからオリエンタルにはなれてるはずだけど、
やっぱり日本と中国はちょっと違う。
とても異国情緒が感じられる作品でした。

内容は、良い意味でも悪い意味でもとても不思議な作品だった。
バーバラ・スタンウィックの心情を理解するのがとても難しかった。イェン将軍の残酷性を受け入れない一方で、惹かれていくという心情がとても難しい。自分だと、決定的に受け入れられない面があると、このように惹かれていくのは無理かもしれないと思う。
バーバラ・スタンウィックのイェン将軍に対する心情は
アメリカ人にとっての異国文化、とくに東洋文化に対する心情にひょっとしたら似てるのかもしれないと思う。

人種差別的な面があるかな。と観てる最中は感じたけど、
最後まで観終わった後は、むしろ反人種差別の映画だったようにも思う。
内容は少し?だったけど、終わり方はすごくよかった。

ちなみに、この映画を観たくなった理由は
フランクキャプラ監督作品というだけではなく、
若いころのバーバラ・スタンウィックを観たかったからでした。
この映画のバーバラ・スタンウィックのファッションも、チャップリンやバスターキートンの映画に出てくるような女性のファッションっぽくて、ここでもサイレント映画時代の名残を感じた。
バーバラ・スタンウィックはとても好きです!
transfilm

transfilm