オーケストラ・リハーサルの作品情報・感想・評価

「オーケストラ・リハーサル」に投稿された感想・評価

kaomatsu

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4.0
あるオーケストラ楽団のリハーサル風景を取材した、真面目なドキュメンタリーかと思いきや、その実は狂騒の集団カオス・モキュメンタリー映画。

導入部分はいたって真面目。イタリアのある教会にて、楽団員たちのリハーサルを取材しようとテレビ局が来る。各楽団員は取材に応じ、個々の担当楽器の魅力を思い思いに語る。そしてリハーサルが始まるが、ノーギャラで演奏する団員たちは演奏に身が入らず、各々が自分勝手なことをやり始める。指揮者がキレるが、興奮するとついドイツ語が飛び出してしまう。そんな指揮者に反発し、とうとう指揮者不要として楽団員たちがストライキを始め、指揮者の代わりに超巨大メトロノームが出現。教会はカオスに…。さて、事態はいかにして収束するのか。

神聖にして厳粛な場があれよあれよという間にぶっ壊れていくシュールなコメディ的展開は、フェリーニの十八番だ。プッツンするとドイツ語が出る指揮者をはじめ、この狂騒を政治風刺と見てとるのはそう難しくないが、それほど政治的なメッセージが強くないフェリーニのこと、さぞかし撮影現場でも、脚本を盛って盛って、この騒乱をまるごと楽しんでしまった者勝ち、的なノリだったのでは。フェリーニが相棒ニーノ・ロータと最後のタッグを組んだことで、個人的には思い入れが強い作品だ。
tokio

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3.5
Rec.
❶18.05.10,rd
ぼく

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3.4
フェリーニ作品お初。見やすくはありましたが、思ったよりもシュールでポカーン。見た後に解説を読んで、あのシーンのコレは何ののメタファーなのか云々話し合うのがとても楽しい。風刺映画って個人的には馴染みないけど開拓したいところ。
ライブラリアンしかいない練習部屋に無数の譜面台が並んでいる冒頭のシーンは絵的に引き込まれます。
RyuYamaki

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3.3
この映画はオーケストラの団員一人一人にインタビューする形式で物語が進んでいく。
このインタビューでは、それぞれ楽器への思いや音色について熱烈に語る団員の姿が特徴的だが、同じ楽器でも意見が食い違う。それほど個人個人で高い理想があるのだろう。しかし、指揮者によってそれらの理想が押さえ込まれる。
これにより、指揮者への反抗と、押さえ込まれた一人一人のエゴが爆発し、最終的には感情を持たずテンポだけを示すメトロノームに代替させようとする。自由を求めた結果なのであろう。
謎なシーンではあったが、鉄球という圧倒的な圧力(即ち戦争、法律、刑罰?)で鎮圧。最初から最後まで害がなかったハーピストが、その圧力に巻き込まれてしまうことも何かの風刺だったのか。

全体を通してかなり異質な映画かつ、音楽的な要素はほぼないので、題名だけで選んで観ると裏切られるので注意が必要。笑
ましー

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2.8
最初見たときはポカーン笑 DVD付属の作品解説を見て難解なストーリーは比喩表現だったと理解
音楽でメシを食っていこうなんてのは、常人のすることではないような。各々手にした楽器への愛着を語る姿に、あふれ出る変人的な個性。音楽家達も集えば社会、支配を振りかざすタクトへと、シュプレヒコールの音頭を取る野蛮なリズムがフリーキーでカッコ良い。さすが騒音芸術発祥の地、兎にも角にも騒々しい。
はしじ

はしじの感想・評価

4.0
演奏者のキャラクター、インタビュー形式、音楽、物語の終わり方、風刺的◎
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