しょうちゃん

狼男アメリカンのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

狼男アメリカン(1981年製作の映画)
5.0
イギリスの片田舎で狼に噛まれた青年がやがて人狼へと変身して行く様を、
ユーモアを絡めながら描いた異色ホラー。

狼男映画の傑作中の傑作。
リック・ベイカーの特殊メイクが素晴らしく、
映画史に残る狼男への変身シーンは他の追随を許さない。
狼男の造形は、
人型ではなく獣なのが斬新。
名曲“blue moon”をはじめ、
月にちなんだ選曲をすることで哀愁とが相まった独特の雰囲気を醸し出す。
主人公デヴィットの前に現れては自殺を促す、
腐った死体になった親友ジャックとのくだりは楽しい。
狼男の恐怖だけを描いているのではなく、
狼男に襲われた人達のエピソードや、
殺戮の元凶である狼男となってしまった、
主人公デヴィットの苦悩が描かれているのも良い。
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