垂直落下式サミング

ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.3
ドラマシリーズとして放送されていたケータイ刑事の劇場版。歴代ケータイ刑事が集結するオールスター作品だ。
推しはもちろん銭形泪!かわいいな、黒川芽以さん。一番好きな女優さんだ。アイドルタレント、きれいなお姉さん、大人の女性と、女優としての艶が移り変わるのをずっとリアルタイムで追ってきて、ずっと好きなので、こういうのが「映画に恋する」っていうヤツなんだろう。
僕も大人なので、女優だのアイドルだのを目の前にしたら「テレビで見るよりお綺麗ですね」くらいのお世辞はキョドりながら言えると思うんだけど、彼女だけはいざ目の前にしたらもう言葉が出てこないと思う。
ストーリーとしては、奇をてらわずテレビシリーズの雰囲気をそのままに、キャラクターを映画用のストーリーに組み込んだファンサービスを重視した劇場版として、大いに楽しむことができる。
だが、ケータイ刑事の集大成を描こうと、各人の性格や武器の性質を律儀に踏襲し、それを活かそうと固執するあまり、物語のほうが作り手の手に余っている感じで、自ら枷をかけて自由度を狭めてしまったように思う。どうせファンしか観ないんだから、そこはもっと我々を信じて羽を伸ばしてくれてもよかったかもしれない。
初代の宮崎あおいが出演しないのも残念…という大人の事情はよしとして、オッサン三人の誰得コメンタリーはマジで勘弁してください。俺らは主役を演じた女の子たちがわいわい言ってるのを聞きたかったんですよ。引っ込め、出たがりジジイ。もっと端っこ歩け(お怒り)