くわまんG

殺人狂時代のくわまんGのレビュー・感想・評価

殺人狂時代(1967年製作の映画)
3.5
昼は学校の先生。夜は…

みどころ:
特命係長仲代達矢
エッチなヒロイン
屁をこく自家用車
オシャレなオープニング
マズいだろうにウマそうな袋麺
コメディリリーフ以外全員狂人
しつこ過ぎるドヤァ演出
剝き出し過ぎる社会批判

あらすじ:
「大日本人口調節審議会」。独断と偏見で選んだ“無駄な人間”を殺害しまくって“人口調節”を図っている、狂気の組織である。束ねるのは元ナチスの科学者、溝呂木。拉致した一般人を殺人マシンへと“教育”し、その尖兵としている、筋金入りの人でなし。
ある日、溝呂木のもとを一人の客が訪れる。その兵士がどれほど有用かを「ランダム三人の殺し」で試し、めがねに叶えば大金で雇いたいというのだ。
手下どもはたちまち二人を始末するが、なんと残る一人には返り討ちにあってしまう。標的は、桔梗信治というみすぼらしい大学教員。目立った経歴どころか軟弱で愚鈍な男のようだが、どうしても殺すことができない。
溝呂木は徐々に勘繰りはじめる。「この仕事には何か裏がある。糸口はこの男にあるはず!」と……。

日本のジェームズ・ボンドこと只野仁の原型がここに!ビン底メガネで水虫のキモ男が、身なり整えるとあらフシギ!男前☆ “偶然を装って” のらりくらりと敵を葬る、ギャップ萌え仲代達矢オンステージ♪

手塚治虫デザインみたいな髪型のヒロインもかわいいですな♪素っ裸の足と顔だけ布団から出して、うつぶせほおづえからの上目遣い…ん~スイーツ!☆

主役に負けず劣らず、眼帯ビッチだの占いババァだの傘サムライだの、手の込んだ(その割に単純攻撃…笑)刺客たちも見ものです。天本英世もガタガタの歯列を存分に活かしたマッドっぷりがキマっており、口を開けば出てくる「キ〇ガイ!」に、なんだか胸がすきますね笑

タイトルはもちろん、内容もチャップリンの同名映画へのオマージュなのか、かなり左がかってました。ヘンテコな雰囲気である程度内包してはいるものの、観客に伝わるよう意図的に露骨な箇所もあり、やや口当たり悪めでした。

しかしラストのカーセッ〇スバトルは笑ったなぁ。ペッティング合戦の果てにオカンのアドバイスで絶頂に達し、賢者タイムに酔う仲代。いい顔してたな~笑