ふぁるこんりえ

ツナグのふぁるこんりえのレビュー・感想・評価

ツナグ(2012年製作の映画)
5.0
わたしの実家の近くには映画館がなく、
市内へと車で一時間ほどかけでかける。映画を観に行く。
それが、小さい頃からのとっておきの出来事で、
小さいときほど、一時間ほどでいけるところが
今思うよりも、とても遠くに感じ、 楽しみで楽しみでたまらなかっなぁ。

時も経ち、自ら遠くへ行けるようになり、
ちょっとだけ好きなものも買えるようになり、
映画館が歩ける距離にある生活になり、
とっておきの映画館やデパートの商業施設が、
遠くにあることのいい具合の不便さが、特別な気持ちになってたってことにここ数年で気づいた。


大人になってからは、
お父さんとお母さんと映画を観に行くのが恒例になった。
でも、このツナグの映画をなんでお母さんと一緒に観なかったのかは思い出せないけど
終わってから、お母さんがすごいよかった。
川久保玲とコムデギャルソンの話が出て来たよ。と教えてくれたなぁ。
それで、いつかお母さんと話してた時も、
ツナグの話をしてたので、
お母さんのこころにそんなに残ってる映画、
観なきゃと思った。

夜中に観た。
まだまだ話しが続いて行く感じを残した終わり方な気がすることによって、
わたしは、誰に会いたいかなぁと考える時間にもなった。
でもその時に、わたしが特に会いたいなぁと思ったのは、
ここちゃんと名古屋のおいちゃん
ここちゃんとはしゃべれないけどなぁ、家族みんなと会いたいなと思った。
でも、お父さんとお母さんが死んでしまったら、
また会いたい人が変わるのかなぁとも思った。

樹木希林さんの存在感、あの自然な自然な感じが、
心地よく、安心感があり、
孫の松坂桃李くんに、確か、
人の見た目を見るんじゃなくて、心を見るんだよと言ってたなぁ
ほかにも、橋本愛ちゃんと親友の話も好きだった

死んだ人は本当にどうなってるのかな。
元気にしてますか?って言葉が合わないと思うけど、
そうゆうふうに、こころの中で色んなか声をかけたくなる。


2017.0605