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ラリー・フリントのあのレビュー・感想・評価

ラリー・フリント(1996年製作の映画)
4.5
過激なポルノ雑誌「ハスラー」を創刊した実在の人物ラリー・フリントの物語。

もともと「真実の行方」であんな演技を見せつけてデビューしたエドワード・ノートンがどんな風に大人になって行くのかを見たくて、比較的若い時の作品を見ようと思った。そしてそもそもの題材、過激なポルノが社会ではどうのこうのというのはすごく私好みで気になっていた…!

見てみるとびっくり、大好きな法廷バトル映画だった。しかも「真実の行方」で被告だったエドワード・ノートンが今回は弁護士だ。なんだこれ最高か。またこれは過激なポルノがどうのこうのなんてもんじゃない。もっと根底の「表現の自由」に対する映画なのだ。

エドワード・ノートン演じる弁護士アランは「自由」を専門とする。彼が裁判で長く話すシーンが最初と最後にあるが、どちらも言うことはすごく心に刺さる。これはぜひあらゆる人に見て欲しい。そして考えるべきだ。すごく難しくて私はまだ答えを持たないけれど。

フォルウェルとの裁判でラリーがフルネームを聞かれ答えた時のアランが両手を広げ「??」ってしてる時の顔や仕草が最強にツボ。

なんかただのエドワード・ノートンへの感想ばかりになってしまったけど、映画自体が最初から最後までうまくまとまりキレイだ。
こんなにもキレイな展開は事実とは結構違うんだろうなと思ってとりあえずwikiを見たら、ラリー・フリントの破天荒さがかなり削られているようでびっくりした。まっだまだネタがあるんだなあ…。本当に一部をクローズアップしましたよ、という風な。
当時のアメリカ史を知るともっと良いのだろうなあ。
コートニー・ラブがすっごくいい〜〜。

「真実の行方」を見て「ラリーフリント」を見る…「ラリーフリント」を見て「真実の行方」を見る…はあ〜すっごい面白い。(でも両方、法廷バトルだから続けて見るのは飽きるような気がする)
あ