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ほしのこえのMのレビュー・感想・評価

ほしのこえ(2002年製作の映画)
4.6
「私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。」

切なすぎる。

メールというツールがここまで活かされるとは。
「24歳になったノゾムくん、こんにちは!私は15歳のミカコだよ。」
なんて届いたらきっと僕なら崩れ落ちてしまうに決まってる。

「夜中のコンビニの安心する感じとか」
「放課後のひんやりとした空気とか」
「トラックの遠い音とか」
「夕立のアスファルトの匂いとか」

新海誠はSF+センチメンタル、ノスタルジーというべきか。
こういう作品には細かな設定の説明なんかはいらないと思う。
胸がキュッとなればそれで良い。
これを1人で殆ど作り上げてしまったと思うと素晴らしいとしか。

キャラデザやらをリメイクして今世に出したら相当な人気になるのではないかとも思うけれど、あまり動かない、チープにすら見えてしまうこの感じがより一層僕を切なくさせているんじゃないかなとも思う。
そしてそれを可能にしているのが天門の音楽。

あとさ、若い子じゃないと機械とか人造人間的不都合があるのもわかるけどさ、SFアニメ界は14.5歳の女の子を悲しい気持ちにさせるのもうやめて!!!
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