皆様、1,700レビュー達成のコメントやいいね、ありがとうございました。余韻もほどほどに次の一歩いっちゃいます。
初めて観た、、、と思う。
しょうり〜ん、しょうり〜ん♫
何気に耳に残るこの歌。ハーモニーがすごい。
なんでかちょっと『サンダーバード』のテーマ曲を思い出した。
少林寺拳法を描く映画は多いが、これは若かりしジェットリー主演の少林寺に描かれるとある壁画の1つに残される逸話。
13人の少林寺の僧侶が、少林寺に攻め込んでくる逆賊を打ち負かす、そんな話。
主人公のジェットリーはその民を苦しめる逆賊に肉親を殺され、自らも殺されかけて生き延びて命カラガラ辿り着いたのが少林寺。
そこで介抱された彼は命を繋ぎ止め、拳法を学び、その逆賊に復讐を誓う。
が、少林寺拳法の極意、“殺さずの拳”。
拳法は相手を力で打ち負かすための武器ではないという教えと相反する彼の思いが、徐々にその逆賊と少林寺を近付けていく。
少林寺拳法と言っても、技はたくさんあってそれが、“13人の僧侶”にうまく活用されている。
槍や酔拳など、それぞれ身のこなしや特性の違う武術の研鑽に励む僧侶たちのまっすぐさ。
武術は己との戦いであり、質素倹約、命を粗末にせず、師の教えに従い、ただただ日々精進。
少林寺拳法1400年の歴史。
冒頭にもその歴史を紹介し、日本少林寺拳法の縁や中国の文化や生活に根付いていることに触れるので全体的にこの拳法の歴史の重みを感じさせる。
その歴史の1ページの逸話。
ジェットリーの若さとしなやかさが存分に体現される。
彼もさることながら、出てくる僧侶たちの動きの速さ、早送りで観てるんじゃないかと錯覚するほど俊敏。
武術らしく「ハイ!ハイ!エイ!」みたいな掛け声にものすごい“覇気”を感じる。
話は王道で他の映画でもあるような話ではあるが、ただただその拳法の動きを見せるばかりではなく、本格的な少林寺拳法とその教えと共に若い芽が成長し、時に道に迷いながら、結果的にこの拳法の真髄を体現する物語はなかなかない。
復讐に燃え、自己の満足のみを追求し、大食、酒、好色など、人である以上芽生える欲を抱くジェットリーが徐々に拳法の教えと技によって磨かれていく様が清々しい。
これ、2があるのか。また観よう。
ジェットリーが武術の修行だか潜入だかで山奥の寺か何かに行って、足跡を消しながら前に進む修行をする僧侶を見て驚愕してる映画があったけど、あれはなんだっけな、『ワンスアポン〜』の方か、あれも観たい。
F:1972
M:2565