るてのら

ボヴァリィ夫人のるてのらのレビュー・感想・評価

ボヴァリィ夫人(1933年製作の映画)
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物語の内容に伴って、後半に画面の迫真さが増してくる。金の無心をするボヴァリー夫人とその相手を交互に捉えるワンショット。死の淵にいるボヴァリー夫人と夫を望遠のカメラで捉えるショット。
(今思えばまんま『他なる映画と』で言及されていたかもだけど、俳優の演技への配慮なのだと思う)
馬車と道の澄み切った画面も印象的。
そして林の中での男女の駆け引きは完全に『ピクニック』の嚆矢とも言える。
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