二兵

アンヴィル!夢を諦めきれない男たちの二兵のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

アンヴィルというバンド、良くは知らなかったが、良い意味で諦めが悪い、しかも若い頃に一度売れてて、そこからまた復活しようとして、ひたすら自分たちが信じる音楽をやり続けるのだから、これはもうとにかくバカ(良い意味でね)、執念の固まりである。

しかも50歳を過ぎてるのに、頑固だったり、曲のことで子供じみた喧嘩をしたり、と思いきゃいきなり泣きわめいたりと、良い年こいて、やたら人間臭い。実に魅力に溢れたおっちゃん達なのだ。これは応援したくなる。

そしてクライマックスのシーンが、何と日本のたまアリ、LOUD PARKである。客が1人も入ってなかったらどうしようと不安になる彼らを迎える大歓声、魂のライブ、ラストの渋谷での『あっ、ゴジラだ!』…うーん、胸が熱くなってくる。

このドキュメンタリーが上映された後、話題になった彼らは再び売れるようになり、自分たちがやりたい音楽をまた出来るようになったという。いい話だ…。

諦めなければ夢は叶う、なんて簡単にいうけれど、結局のところ、どうなるかなんて分からない。叶わない方が多いのかもしれない。それでも、諦めきれず、バカになって愚直さを持ち、自分たちがやりたいことをやり続けるのは大切な事なんだなと思った。
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