アノ

愛情物語のアノのレビュー・感想・評価

愛情物語(1956年製作の映画)
3.2
妻に先立たれてからの後半が面白い。
息子と上手く接することが出来ず、現実から逃げるように戦場へ赴くも、
戦地で見かけたピアノを現地の子供と弾くことでかつての情熱を取り戻す。
シンプルながら感動的なシーンだった。
しかしその情熱も空回りしてしまうのがまた面白い。
ラストの親子の共演まで行くとちょっと臭いけど、息子の独り立ちを祝うかのように消えていく演出はキレイで好み。

タイロン・パワーのピアノ演奏は吹き替えらしいが、全体図を映して演奏しているので全くそうは見えないのが凄い。
パワー自身も猛特訓したようだけど。

地味ながらジェームズ・ホイットモアが同僚役を好演している。
最初は冷たい感じだったのにいつの間にか家族の一員のように扱われているのは微笑ましかった。
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