JJ

呪怨のJJのレビュー・感想・評価

呪怨(1999年製作の映画)
3.7
ビデオ版2作、映画版2作、アメリカ版1作と、計5作品の呪怨を3種に分け、僕の独断と偏見で「怖さ」「ストーリー」「伽耶子(四つん這いの女)」でランク付けしていきます。

・怖さ
ビ≧邦≧洋
全体の雰囲気で怖い順に並べるとこんな感じです。正直言うと、伽耶子の度アップ以外は、どの作品もほとんど怖さ変わりませんでした。

 ビデオ版は、映画と比べると低予算なので画質がいまいちですが、むしろ画質がクリアだと恐怖心が薄れてしまう場合があります。そういう点で、ビデオ版はあの画質で最適でした。

 衝撃的だったのが、口裂け女(微妙にネタバレを避けた言い方です)の登場。漫画にもビデオ版にもアメリカ版にも出てくるのに、日本映画版にだけは出てきません。あれはグロイもんなぁ・・・・。
ちなみに口裂け女のグロ順は、漫画>>>>>>>>>ビデオ>>>アメリカ です。漫画はやばい。

 1番怖がらせる場面を多く作ったのが日本版。トシオ君(子供の霊)がいたる所に出張しに来てくれます。顔のメイクも素晴らしい。長時間直視はムリです。
例の「ア"ア"ア"ァ"ァ"・・・・・」と言う声は、日本版が1番ですね。

 そしてアメリカ版。監督が同じなだけにぶっとんだ演出にはなって無くて人安心。画面が綺麗で明るすぎたので怖くはありませんでした。
ストーリーは日本版に近いですが、ホラーシーンはビデオ版に近かったです。
トシオ君と伽耶子は同じ人かな。というか、ビデオ版も同じ人?よく覚えてません。


・ストーリー
洋>>>ビ>>>>>>>>>>>>>>邦
 日本版は内容を詰め込みすぎて、年代が行ったり来たり。ごちゃごちゃしてて分かりにくかった。それを分かりやすく纏めたのがアメリカ版だと考えてます。

 アメリカ版が好印象だったのは、舞台が日本だったから。主人公が交換留学生であると言う事意外は日本版と設定は何ら変わりません。
日本人の主人公をアメリカ人に変えただけという感じで違和感がありまくりでしたが、これはこれで他で見た事のない試みじゃ無いでしょうかね。

 あと、他の呪怨では無かった、呪いの元凶 ・・・・一家惨殺事件の一部始終が描写されてました。これは・・・結構エグイです。でもこの描写が有るおかげで、完成度は大分向上したと思います。

 ビデオ版だけはそもそもの設定というか登場人物が違います。映画版はどちらもホームヘルパーと呪われた家の住民の物語中心ですが、ビデオ版は、トシオ君の担任と不動産屋さんが中心です。
なので、ビデオ版はビデオ版で話がしっかり纏まってました。映画とは一味違う感じ。


・伽耶子
ビ>>邦>>洋
 今や、貞子と並ぶほどに有名な女幽霊、伽耶子(かやこ)。
調べた所、全作とも伽耶子役は同じ方だそうです。

それにしてはどの伽耶子も微妙に違う気がしました。ビデオ版伽耶子はほんのちょっと太りぎみで(他が痩せ気味?)、表情も「悔しい!!」とか「呪ってやる!!」という感じがにじみ出ていました。

 日本版はどんなだっけなぁ・・・何か放心状態なんだけど目はひたすらこっちを向いてる。無表情で迫る伽耶子。確かそんなんでした。これはこれで怖い。

 アメリカ版も、日本版とそんなに変わらないように見えました。ただ、日本版よりも美人w
ハリウッドデビューだから気合入れたんでしょうか。


 DVD特典に、監督達のコメンタリーがあり、そこで普通に伽耶子役の藤貴子さんが喋ってます。本編中でも思ったけど、この人は声が良く透ってる。時間が有ればチョロっとでも聞いて見てください。


ちなみに個人的にはアメリカ版が1番楽しめたかも。
JJ

JJ