わたがし

呪怨のわたがしのレビュー・感想・評価

呪怨(1999年製作の映画)
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 オリジナルビデオ版で、画質が古いAVみたいでそれだけで怖いし不愉快な気分になる。なんならフィックスが多いし演出もAVの雰囲気がある。でもホラーってそもそも概念的にはAVとそんなに変わらない気がする。
 貞子はあんまり怖くないし好きじゃないんだけど、こっちは人を呪い殺す理由も登場の仕方も生々しくてロマンがあって、貞子にはない「ガチで襲ってくる感」もあって好き。Jホラー好き界隈で何千回と言われてきたことなんだろうけども。
 あと、口をあんぐり開けるだとか、四つん這いになって手首捻ってドタドタ階段下りるだとか、喉から変な音アーッって出すだとか、そういうお金をかけずに誰でもすぐできるような動作を使って恐怖を構築しているのがすごくコスパ良くて低予算映画のお手本だと思う。アイデア万歳だなあ
 そしてこれは2018年を生きているからこその感覚なんだろうけど、この頃の日本の街並みも、ファッションも、役者の顔も、若干ノイズ多めの録音も、全部観れば観るほど怖くなってくる。この説明できない恐怖感、今の映画の技術と役者で作られた映画を今の観客が観ても絶対に味わうことができないものなんだと思う。そう考えると、映画はその時代の空気感を保存するのも大きな役割だよなあ、とか思った。