【練習する者に「もっと練習しろ」は悪手では?】
アンパンマンフルマラソンで『シャボン玉のプルン』を観た。
本作は練習しても大きなシャボン玉が作れないプルンの成長物語。ここでアンパンマン映画の問題点というか限界が見えてくる。基本的にこの手の内容は根性論で処理してしまうのである。今の時代だと「練習」にも質が重要で、方向性を見定めた練習の必要性を説くべきで、練習しても上手くいかず投げ出しそうになっている者に「練習しなきゃ上手くいくかどうかわからないだろう」と説教するのは悪手だといえる。結局、ボス戦の時に自分のシャボン玉の特性がマッチし上手くいくご都合主義に逃げており、根本的なところに踏み込めていない。
一方で、普通回に思える本作だが、ボス戦のシャボン玉使いのダダンダンでは、かびるんるんが重厚な音色を放ち、戦いのBGMもオペラ調になっているガチ回となっている。