王家の姫誕生の宴に招待されなかった魔女が腹をたて、“糸車の針で指を刺したとき、永遠の眠りにつく”という呪いをかける。
そして、その呪い通りに眠り続ける美しい姫を、婚約者の王子が救う。
誰もが知っているディズニーの名作。
ディズニー長編アニメーション第16作。
原作はフランスの詩人で批評家でもあったシャルル・ペロー。
本当はもっと平凡な人生を送れたかも知れないけれど、両親と妖精、更には魔女によって波乱万丈な10代を送る羽目になった一国のお姫様が、周囲の異様なまでの協力で自分ひとりでは結局何もできないであろう王子様とキスをしてダンスを踊る、ある一日のお話。
ディズニーの王子とかどうせ最期にキスだけしに来て、そんで全部持ってくんでしょ?
正直お姫様より何もしないんでしょ?
ほんと、ディズニーの王子ほど楽なもんはないよね?
などと思っていた時期が私にもありました。
魔法にかけられて眠るお姫様と、それを助けに向かう王子様。
ストーリー自体はすでにグリム童話があるので、あえてディズニーだからどうこうというのはないけれど、王道のヒロイックファンタジーが大好きな自分です。
城の中のデザインも直線的で少しゴシック建築の香りがして素敵。
少し暗めの色合いでおどろおどろしさがあるのも良いかんじ。
さすが夢の世界。
王子が歌の途中に乱入してくる変質者だけどなんでもあり。
お姫様が森で動物たちとたわむれるシーンもたまらなくよかった。
動物とあんなにコミュニケーションがとれたらどんなに楽しいことか…。
ほっとしました。
うふ。
サブキャラの3人の妖精、フローラ、フォーナ、メリーウェザーも魅力あります。
しかもこの3人がこの映画の実質的な主人公なので、ストーリーも変化が出てます。
ここら辺は工夫したなという印象。
マレフィセントは本当に悪いやつ。
呪いをかけたり、王子を誘拐したり、イバラの森を作るなど、やる事なす事がまさに悪役の中の悪役というより、さすがは全ての悪の支配者。
できれば王子様にはもちっと苦難を乗り越えてもらったほうが、よりいっそう感動的になると思うは自分が日本人だからか?
あとイバラの森がほとんど効果的でなくて、う~ん。
そして後半、お姫様も王子様も喋らなくなってしまうのは何故?
でもまぁ、単純なテーマを美しく描くのがディズニーだなあと思いました。
頭お花畑になってるから、クールダウンします。