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ホステルのBGのレビュー・感想・評価

ホステル(2005年製作の映画)
3.3
暖かくなってきたんで、イーライ・ロス監督のB級サスペンスホラー!やっぱりこの人は変な監督だ。
思ったほど画的グロさはなかったです。と言っても、苦手な人は無理でしょうけど。前作キャビン・フィーバーのようなナンセンスさは少なく、割と王道的なサスペンスホラー。相変わらず、お姉ちゃん達が謎のハイクオリティでした。

やりたい盛りの若者が海外旅行!目的は、お姉ちゃんとのセックスだぜウエーイ♪偶然知り合った兄ちゃんから極上の情報をGETした主人公達は、一路スロバキアへ。そのホステルに着いて、部屋を借りると相部屋とのこと。オイオイ、邪魔者がいたんじゃセクースできねえじゃねーかよ、と思いつつ扉を開けたら生着替え中のチャンネーがいるもんだからウエーイ♪ヤッタルデー!ヤリまくったるでー!とまあ、アホな若者がエロ目的で海外行ったら、エロいどころかエラい目に遇うお話。

いわゆる、世界は僕が思っていた世界と全く違っていたムービーです。ゾクゾクします!大好きなんですよねえ。実は!世界は!こんなにも!残酷なんだ!うはあ、ごちそうさまです。
なんだけど、まだまだエグさが足りないし、グロさ的にもそんなに。両方の意味で、どこかリアリティがなく、所詮映画だもんねーと言う安心感がある。なんなら、ちょっと笑える。

拷問器具の多様さや部分的な描写で観客に想像させるのは上手いの一言。主人公が謎施設内を引きずられて行くシーンがあるんだけど、ここが白眉の出来。絶望感に包まれながら、これから自分がされるであろう最悪の事態を否が応でも想像してしまう。嫌だ、嫌だ、イヤダイヤダイヤ…!!

全体的には、安っぽい仕上がりの部分も多々あって、おや?って感じ。キャビン・フィーバーの方が画面の面白さがあったように思う。グロシーンも特筆するほどではないかなあ。
面白いと思ったのが街のガキんちょ達。思いもよらないアンダーな世界があるようで、個人的には凄く良かった。でも、お前らやり過ぎww
終盤に登場するリック・ホフマンのウオーッ!やってやる!銃なんか要らねえ!ウホウホッ!って言う謎テンションが個人的ツボだった。あと、三池さん、そんなとこで何やってんすか?w

と言うことで、サスペンスであり、もちろんホラーでもあるんだけど、コメディでもある。つまり変な映画。俺にとっては、やっぱりイーライ・ロスって人は変な監督だ。己が美学を追求するアートな変人じゃなくて、アレもしたいコレもしたい皆も観たいよね!って言う無邪気な変人。タラちゃんも気に入る訳だ。2もそのうち観てみます!
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