あざらし

ホステルのあざらしのレビュー・感想・評価

ホステル(2005年製作の映画)
3.6
「金さえ払えば、なんでも出来る。
…なんでもさ。」

製作総指揮がクエンティン・タランティーノであると、上映当時とても話題になった映画です。
イーライ・ロス監督の名前を上げた映画でもあります。

マリファナをしにアメリカからヨーロッパへやって来た若者たち3人の旅行者が出会いました。アムステルダムにあるマリファナ博物館へ行き、クラブでナンパしようとします。

評判通り、前半はおバカさん若者のバカ騒ぎで、後半はスプラッターという、若者向けのホラー映画です。

スロバキアにある、とあるホステルは、ガイドブックには載っていません。そこは美女ばかりがいて、戦争により男性がいないので、外国の男性がもてるといいます。女の子目当てにそのホステルを訪ねますが…

素晴らしく楽しい夜、次の日には仲間のオリーが居なくなっていました。
オリーはアジア人に興味がないはずなのに、アジアの女性と一緒にホステルをチェックアウトしたというのです。

始めはB級ホラー映画のありがちな進み方ですが、前半は天国、後半は地獄という違いが面白いかもしれません。

日本人役の女の子がなんちゃって日本人で、たどたどしい日本語が笑えます。こんなとき本当の日本人ならこんなこと言わないよな〜と素に戻ってしまいました。

スプラッターは評判ほど、酷い感じはないです。
被害者の患部をバッチリ見せる…というより、悲鳴と道具で想像させるシーンも多いので、バッチリ観たいホラーファンには物足りなく感じてしまうでしょうか。

でも、拷問系で嫌がる人を征服しながら傷つけるタイプのスプラッターを好きならば良いかもしれません。

このような拷問系は、加害者側で観られる分には好きな方がいるのでしょうか。被害者で観てしまうと痛くて堪りません。

一目で作り物と分かるB級な面もありますが、充分ホラー映画として楽しめ、ハラハラドキドキする面白い映画だと思います。

「あなたは私の商品。
…だから、私の思うがまま。」

本当に実在しそうなので、スロバキアに旅行するのはやめよう…
あざらし

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