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風が吹くままのcharoのレビュー・感想・評価

風が吹くまま(1999年製作の映画)
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ポスターに惹かれて鑑賞。
そしてこのシーンがだいすきだった…
見ての通り自然豊かなイランの風景に心癒さる…


傲慢な主人公と、素直な少年の対比、
世の中はそう簡単にいかないという、
生きていく上での摂理みたいなものを、
ゆっくりと、淡々と、伝えてくれている作品。


大きな何かが起きるわけでもなく、
ある意味ルーズで、そのゆったりとした、
時間の経過が、非常に心地良く、
主人公の目線を通してみる世界もまた面白い。


秘密をバラすのは守るのより気分がいい。
人も車と同じで動きすぎるとオーバーヒートする。
それは暇すぎても同じ。暇は人をダメにする。
自然を見て命を生かしている。
この辺りの台詞は思わず共感してしまった。


久しぶりに心に沁みてくるもの見たなという感覚。
余韻というか静かに考えさせられるような作品…
アッバス・キアロスタミ監督作他のも見てみようかな。
数年後にまたこの作品を見た時、
自分の視点が変わってそうで気になる。


“響きのいい約束より、目の前のブドウ酒だ。“
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