Yukiko

アレクサンドリアのYukikoのレビュー・感想・評価

アレクサンドリア(2009年製作の映画)
4.0
2020年3月19日
『アレクサンドリア』  2009年スペイン制作
監督、アレハンドロ・アメナーバル。
他の監督作品に『オープン・ユア・アイズ』がある。

西暦4世紀のアレクサンドリア(エジプト)。
女性天文学者ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は
弟子のオレステス(オスカー・アイザック)や奴隷の
ダオス(マックス・ミンゲラ)に慕われるが、拒絶し、
研究に没頭する。
が、キリスト教とユダヤ教が広まり対立していく中で、
それぞれの異教徒の排斥が始まる。
アレクサンドリア図書館は異教徒の魔窟として壊される。
キリスト教に改宗を迫られるが、ヒュパティアは拒み・・・


この映画で初めてヒュパティアのことを知った。

ヒュパティアについて、
ヒュパティアの無惨な死は多くの学者たちが亡命して
しまうきっかけともなり、古代の学問の中心地であった
アレクサンドリアの凋落を招く一因になる。
これらの事件により、ピタゴラスの誕生から綿々と続いて
きたギリシャの数学・科学・哲学の歴史は終焉する。
劇的な虐殺の詳細と共に、博識で美しき女性哲学者
だったヒュパティアの伝説・・・。
415年、総司教キュリロスの下の修道士たちは、
ヒュパティアを教会に連れ込んだあと、彼女を裸にして、
カキの貝殻で生きたまま彼女の肉を骨から削ぎ落と
して殺害した。
(この項、Wikipediaから記載)

女性で哲学者で数学が得意で、新プラトン主義哲学校
の校長で、プラトンやアリストテレスについて生徒に講義
していて、地動説を研究し、生徒は男性ばかりで、
その生徒たちはいずれ国の高官となっていくという。

ヒュパティアの父は、アレクサンドリア図書館の最後の所長
だった。

キリスト教徒の修道士たちが、ヒュパティアを惨殺する
やり方が凄まじい!!
映画ではヒュパティアの体をカキで肉をこそげ取る
シーンはないが、裸にして石をぶつけていた。

図書館を破壊したのもキリスト教徒。

キリスト教ってなに???過激だ。

観ていて辛くなる映画。
Yukiko

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