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魂のジュリエッタのryoのレビュー・感想・評価

魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)
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フェリーニ初のカラー映画にして、妻ジュリエッタ・マシーナを主人公に起用した、前作《8 1/2》のB面的映画。

人生を要約しようとする悟性的-意識的-言語的な欲望に抗うものとしての、官能、色彩、不安、オカルト、夢、抑圧された記憶、数々のimageたち。精神分析とサーカス。“degli spiriti”は「魂の」と漠然と訳されているが、スピリチュアルな、精神的な次元での、というニュアンスが強い。

鏡、降霊術、虫の声、浮気調査、スージーの館でのパーティー(見世物小屋的、寺山修司)、幻想、悪夢のイメージ(いないはずのものがそこに確かに映っている、という映画特有の幽霊性、《シャイニング》)。
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