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X-メンのabeeのレビュー・感想・評価

X-メン(2000年製作の映画)
3.8
【ミュータントだって人間だもの。】

休みの日には決まって映画を1本観たい。
でもなーー、何にも考えずに観れるやつが観たいなぁーー、なんか「マトリックス」観たいなぁーー、と思いつつ借りに行くのもダルいので家にあったこちらを鑑賞。

かれこれ10年ぶりくらいに観ました。
中学生の時、私はおヒューさまに首ったけでした。当時の私はこの作品を完全に色眼鏡で観てました笑
もちろん今でも大好きですよ😍
来年からワールド・ツアーを行うというおヒューさま。日本に来る予定は今のところ無いようですが、日本でやるなら絶対行くね。おヒューさまの生歌が聴けるなんてレア体験を見逃せるはずがない‼

ということでかなり久しぶりに観たこの作品。
なるほどねーー。去年鑑賞した「LOGAN」はこの1作目があったからこそのあのスタイルであり名作だったと確信できました。

そう遠くない未来。世界では「ミュータント」と呼ばれる突然変異によって超能力を持つ人種が確認されるようになり政府は彼らの存在を危惧していた。全てのミュータントが持つ能力、名前を政府のリストで管理しようとしていた政府だったが、逆にミュータントの力により世界を支配しようとするマグニートー率いる「ブラザーフッド」という組織がある計画を実行しようとしていた。

現在まで続くアメコミ実写映画ブームの先駆けとなった作品といえるでしょう。
このあとサム・ライミ監督の「スパイダーマン」、クリストファー・ノーラン監督の「バットマン」、ザック・スナイダーの「ウォッチメン」などなどアメコミ作品が次々に実写化されることになるのですね。

この「X-MEN」の特徴はヒーロー物語であり、そうでないような作風ではないでしょうか?

シリーズ全体を通して「差別との戦い」が大きなテーマであると言えます。それ故、戦っている相手は一般人である場合もあり、結果的に世界を救うことになってもなかなか感謝されないのですね。この先も「ミュータント」を蔑む人類たちとの戦いがストーリーのほとんどです。

1作目はそんな人類の差別に抵抗するため拒絶を強行するミュータントと共存を望むミュータントとの戦い。

冒頭に「LOGAN」の話をしましたが、1作目の本作も実はストーリーがロードムービーから始まるのですね。ウルヴァリンという男の生き方を考えるとそりゃこういうスタイルになるのは当然のことでした。

ということで、改めて観るとアンナ・パキン演じるローグの演技が素晴らしい。ワイヤーアクションの撮り方なんかがちょっと不慣れなのかダサい感じはありますが、2000年の作品ですからね。
それに、イアン・マッケランにあのダサいヘルメットを被らせるというチャレンジ精神は賞賛に値します。

もしかしたら続けてシリーズを観るかもしれないし、観ないかもしれない…
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