ちろる

フランケンウィニーのちろるのレビュー・感想・評価

フランケンウィニー(2012年製作の映画)
3.7
ティム・バートン監督が1984年に発表した自らの短編映画を、ストップモーションアニメーションの長編へとリメイクした作品。
ちなみに、最初の短編版は未読です。

フランケンシュタインや、ペットセメタリーを思わせるようなちょっとゾッとするようなホラーファンタジーではありますが、こちらは一度死んでしまう愛犬スパーキーがとにかく可愛い。
全体的にはゾッとする話なのかもしれませんが、それでも犬を飼ってる人や、かつて飼ってた人にとってはこのヴィクターのペットロスの痛みは他人事ではないほど伝わるはず。
基本的には少年の冒険物語であり、よくある孤独な少年の成長ストーリーなのですが、これがティム・バートンの手にかかれば非常に不気味な世界観に。
つぎはぎで蘇ったスパーキーをはじめ、ヴィクターの周りの友達のすごく奇妙な造形も見どころの一つです。

ティムバートンのアニメーションと言えば「ナイトメアビフォアクリスマス」が名作なので、こちらはポップさは少なめでちょっと地味な印象なのですが、こちらは敢えての白黒映像したことによって、味わい深い作品となっています。
ちろる

ちろる