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フランケンウィニーのYOKのレビュー・感想・評価

フランケンウィニー(2012年製作の映画)
4.5
ティム・バートン作品が大好きです。(迫真)
円盤が発売された時母親が欲しがって欲しがってしょうがなかったので誕生日だったかなんだかにプレゼントした思い出。ので、円盤は今でも実家にあって母は定期的に観ている模様。

私はと言うとかなりお久しぶりの鑑賞。
え、スパーキーってばこんなに可愛かった!?可愛かったよね知ってた!って最初から大号泣不可避だった。犬好きなので犬が辛い展開になったり死んじゃったりするのほんとうに辛い…というか動物全般幸せであれ…。

主人公のヴィクターと愛犬のスパーキーは親友。とにかく仲良しで何処へ行くにも何をするにも一緒。ある日不慮の事故でスパーキーが亡くなってしまい(大号泣)、スパーキーは科学の力で生き返らせようとする。なんと上手くいくがそれによりパニックも起こる。でもちゃんとハートフルさも含んだ可愛い映画。

ティム・バートンらしい個性的にキャラクターたちとモノクロの世界観が不気味なんだけど、子どもらしい発想や素直さが可愛くてハートフルで心があったまる。なんたってスパーキーの動きが可愛くてたまらん。ぼてぼてしてて好き。

人が食べているものを欲しがってテーブルの下ウロウロしてり鳴いてみたりするの、めっちゃ犬じゃん。うちの子もやる。あといっつも人を見上げてニコニコしてるスパーキーの表情が可愛くて、こんなん可愛がるし生き返らせたくなる気持ちも分かるってもんよ。

「またスパーキーに会いたいんや!一緒に遊びたいんじゃ!」って素直な気持ちで倫理を超えたことをやってしまうので責めきれないものがある。良くないと心のどこかで分かっていても堪えきれんものがあったんだろな。

そんなふたりが住む街はとにかく雷が落ちるってのも作品の中の大切な要素のひとつ。スパーキーを生き返らせるのには強力な電気が必要で、それを補うために使う。この街のマイナスの特徴を上手く使うヴィクターまじ神童。

とはいえ冷静に考えたらサイコパスよな。遺体掘り起こして縫い合わせてボルト突き刺して電気流すんだもん。現実でやってたらかなりやばい。世界仰天ニュースとかで取り扱われちゃう案件間違いなしだわ。

とはいえスパーキーが生き返るシーンで私は大喜びした。体の一部布じゃねえかとか、おい尻尾吹っ飛んだぞとか思うところはあるもののヴィクターの「大丈夫、治してあげるよ」の一言でまた泣いたし、幸せになれよー!!!って1人1匹に心の中でライスシャワーした。(単純)

亡くなった人や動物が戻ってきてくれたら!と思うのは当然の感情だと思う。だけどやっぱりそれを実現してはダメなんだよな。生きとし生けるものだから出会いもあれば別れもあるし、なかなか心と感情がついて行かんけど、そういうもん。

パパとママにスパーキーのことが露見してからのスパーキーの行動がめっちゃ泣ける。泣いてばっかで目が腫れる。生前の記憶があるのか思い出したのか車を怖がったり自分のお墓で眠ってみたりするの、胸が張り裂けそうになる。

ヴィクターと全く違った理由からみんながあれやこれやを生き返らせてみたり、失敗して新種が生まれたりしてからは、もうここはティム・バートンの世界。そうか、ここが私が求めてやまなかったワールド オブ ティム・バートンか…状態。エントランスには黄色い花をふんだんに咲かせてビッグ・フィッシュな世界を作ろう。

スパーキーとヴィクターの再会シーンで涙が枯れた。実は我が家の愛犬君が本日去勢手術で、早く迎えに行って抱きしめて頬ずりしてあげたくなった。噛まれてもいいよ~!!!頑張ったお前を抱きしめさせてくれ~!!!

ともあれ町中がひっちゃかめっちゃかになってしまい、ヴィクターとスパーキー頑張る。モンスター(と便宜上呼ぶ)の造形がとてもティム・バートンなのよ。

スパーキーがとにかく良い子で、なんかもう良くない?生き返って良かったんじゃん?としか思えなかった。というか、風車でのバトルシーン、大人たち何もしないのなんなん。子どもと動物(モンスター)に丸投げってふざけてんの?お前ら1列に並べ、ビンタしてやる。町長には頭突きからのアッパーじゃ。
でもまぁなんだかんだハッピーエンドの大団円。ありがとう大人たち、私のビンタが効いたようでよかった。にこっ。

人によっては「ちゃんとお別れすることの大切さを学ばせてあげて」と思うかもしれないし倫理的にはダメダメけど、心が幼女モードな私にとっては万歳三唱でしかない展開だった。

え、じゃあスパーキーの終わりは一体いつなの???とか小難しいことは考えたら負けだ。スパーキーとヴィクターが幸せならそれでいいじゃない。(今日も今日とてIQ3)

THE END の出し方可愛すぎた。100点。
YOK

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