三度目の鑑賞で再レビュー。
スコアが爆上がり。
学生時代にTVで初めて観た時から異常に惹きつけられ、その後、VIDEOでそして本日アマプラで。
よくある吉永小百合様と浜田光夫様の共演なんかで描かれる日活青春モノとは一線を画す文学的志向の作品。
ふしだらってなんだろう…。
なんで『白鳥』なんだろう。
答えがないけど深く心に突き刺さる作品で、ずっと忘れることができなかった作品。
古本屋の出会いのシーン、海岸のシーン等々よくできてきて好きだなぁ。
それと吉永小百合の演技もいつものステレオタイプ的な演技でなく、強烈な印象を残す。
関口宏と渡哲也では最初から分が悪い(笑)
当時の感覚でも、ここまで思い詰めるほどのことではないのかもしれない。
最後に、吉永小百合さんは本当に最後の最後まで現役でしかも一線で活躍されている稀有のスターだとしみじみ感じる。WBCの世界一で世間は沸き立ったけど、みな、昭和のスターたちを加速度的に忘れていっている気がしてならない。もう、裕次郎や長嶋さんでさえ語られることがめっきり少なくなった…。ジェームス・ディーンなんて誰も知らない。ポール・ニューマンも。55ももはや松井じゃないし。
昔に戻りたい。今の世は何かの間違いだ。朝起きて目覚めたら、松田聖子が新曲を発表していて、スピルバーグの映画の公開日に行列ができていた時代に戻っていてほしい。