氷雨水葵

ジュラシック・パーク IIIの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)
4.2
2022年リライト55本目

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公開前予習(3/5)

◆あらすじ
古生物学者グラント博士(サム・ニール)のもとに、カービー・エンタープライズの社長ポール・カービー(ウィリアム・H・メイシー)がやってくる。飛行機から恐竜を見るためサイトBをガイドしてほしいというのだ。

研究資金につられガイドをすることになったグラントは、研究仲間のビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)や、カービーの妻アマンダ(ティア・レオーニ)たちとともに島に向かう。

しかし、着陸しないことが条件にもかかわらず飛行機は島に着陸。夫婦の目的は、バカンス中にサイトB近くで行方不明になった息子エリック(ジュリオ・オスカー・メチョソ)の捜索だったのだ。着陸した一行はスピノサウルスの襲撃を受け―――。

◆感想
1作目、2作目に引けを取らず今作にも名シーンがいっぱい!ジャケットにあるようにしっかり翼竜(プテラノドン)が活躍しています。そしてなんといってもスピノサウルスがこれでもか!ってほど動いてるぅぅ。序盤でビリーが「ハンググライダーで叩きつけられて~」みたいなことを言っていましたが、まさは伏線・・・だった・・・?相変わらず島に近づいた瞬間ジョン・ウィリアムズの曲が流れてテンション上がります。ただ、今作の舞台はサイトBという。飛行機の前を全力疾走していくスピノサウルスのお姿素敵です。着陸して「なにが起こるの!?」と思っていたところにですからね。

個人的には序盤で無線電話のメロディが流れる演出が高評価。一度聴いたら忘れない独特のメロディで、のちのシーンにも大きく関わってきます。メロディを頼りに家族を見つけたと思ったら、まさか腹の中で鳴ってるとはな!?当時この一連の流れを観たときは衝撃でした。しっかり伏線だった(笑)
なんとなく過去作品よりも走ってるシーンが多くて、全体的にスピーディーな印象でした。翼竜との死闘やスピノサウルスとの川でのシーンもあり、疾走感のある仕上がりになっていた感じ。

カービー夫妻の行動にイライラを感じながらもサム・ニール演じるグラント博士が再登場して個人的には大歓喜!ただ、ビリーの所業は許すまじ・・・卵盗んじゃダメでしょ!だからこそラプトルたちが登場するきっかけになったのかもしれないが。その後の研究施設でのラプトルとのシーンも熱いです!謎の液体で満たされた円柱状(あれなんて言うですか)にしれ~っといるラプトルはさすが。しかも、目が動くまで3カットくらいかけていて、本物だとわかったときの驚きやばい。センスの塊みたいなシーンでした!「正面からダメなら上から入ろう」精神のラプトル可愛い。

スピノサウルスとのシーンが終わったと思ったら、鳥かごでの翼竜とのバトルですよ!ただ巨大なだけでなく正面から見たときの表情が怖くて・・・しかも容赦ない(笑)2作目まではほぼ出番がなかった翼竜たちですが、なかなかいい活躍でした!グラントとビリーの関係にも関わる重要なシーンで、少し泣きそうになっちゃった。

過去作品と遜色ないくらい人間と恐竜たちの距離感に迫力があって、ジョン・ウィリアムズの音楽も相まってドキドキ感たっぷり。スピルバーグ監督じゃないことに不安はありましたが、最後まで観るとジョー・ジョンストン監督の手腕が発揮されていて名作に仕上がってます。
サム・ニールもそうですが、エリー役ローラ・ダーンの再登場にも歓喜!きっとグラントを助けるために活躍するやろうなと思っていたので嬉しい。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の活躍にも期待していますよ!
氷雨水葵

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