TAK44マグナム

ジュラシック・パーク IIIのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)
4.0
またしても化石の発掘資金のために騙されて、恐竜の島へ行く羽目になってしまうグラント博士。 
そこには、Tレックスをも瞬殺する最凶肉食恐竜や、空飛ぶ翼竜など、新しい脅威が待っていたのだった。 


監督がジョー・ジョンストンに替り、スピルバーグは製作に専念することとなったシリーズ三作目。 

冗長すぎた前作とくらべて、一時間半ちょいの上映時間と、かなりコンパクトにまとめられていて、大変見易い映画となっております。 
ドラマの入り口を手早く見せて、島へ行ったあとは危機また危機の連続で最後まで見せきってしまう手際の良さが光ります。 
お話自体はご都合主義的ながら、とにかく恐竜がたくさん登場するので飽きる事がなく、複雑なドラマも全くないので子供にもわかりやすい佳作と言ってよいでしょう。 

ラストが幾分盛り上がりに欠けるものがありますが(いきなり軍隊がやってきて助かってしまう・・・)、基本的に人間が恐竜を倒すことが無いシリーズなので、ラプトルに「ごめんね」してオシマイというのも微笑ましくて良いかも(苦笑) 

何となく、古き良き時代の冒険活劇の再現みたいな映画で、スピノサウルスとティラノサウルスのバトルなんかは完全に怪獣映画と化しており、無駄な部分を削ぎ落とした(子供向け)娯楽作だと思って観れば、なんとなくノスタルジックな気分にも浸れます。 

恐竜に関しては、VFXや科学的考証などが確実に進化していて、あの頃、恐竜図鑑をなめまわすように読んでいた「大きなお友達」も素敵な高揚感を得られることでしょう。 


それにしても、あんな恐ろしいラプトルのテリトリーで二ヶ月もたった一人でサバイバルしていたエリック・・・・・有り得ない奇跡体験アンビリーバボーですな!


セル・ブルーレイにて