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マルティナは海のakrutmのレビュー・感想・評価

マルティナは海(2001年製作の映画)
3.7
『ハモンハモン』や『おっぱいとお月さま』のビガス・ルナ監督なので、ぶっ飛んだ映画を期待したが、意外にまともな内容だった。バレンシア近郊の港町のカフェの娘であるマルティナと、教師として赴任してきたウリセスの恋愛模様を描いた映画。これを純愛と見るかどうかは意見の分かれるところであろうが、個人的には「おまえのいい加減さやわがままのせいでマルティナをはじめ再婚相手のシエラや息子など周りの皆んなが迷惑したんだよ、ウリセス」と言いたくなってしまう。さらに言うと、ウリセスのいい加減さの描き方も中途半端で、いまいち何を考えているのかわからなかったのも少しイライラした。もっと純愛風な映画に出来ただろうに思うけれど、それは自分の勝手な思い込みで、ビガス・ルナだからこそ、こんなふうに男女の愛を描きたかったのだろう。

このようにストーリーは結構まともだが、ビガス・ルナのおっぱい好きが健在なのは嬉しい。レオノール・ワトリングの美貌やナイスボディは見どころです。オレンジをかじりながら寝そべっている日本公開用のジャケも印象的。マルティナとウリセスが裸で抱き合っているオリジナルのジャケよりも、こっちのほうが断然いい。オレンジをああやって食べたくなってしまう。
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