休日の映画の時間を心待ちに辛かったヘトヘトな一週間。そして今日はこちらの作品を鑑賞。ウディ作品31作目。
邦題とジャケットからもっとなんだか華やかだったり派手なラブコメディを想像するところですが、そんなわけでもないウディ・アレンらしい作品。売れ始めたばかりの放送作家の恋とニューヨークでの日常を。ウディは主人公の彼の年の離れた友人としてご出演。先生と生徒のように自分の知恵を話し続けます。
主人公がカメラに向かってナレーションしたり、画面が縦に3つに分かれて同時進行したりと他作品でも使われていた手法やウディ・アレン先生の哲学⁇が散りばめられています。ニューヨークのよいイメージだけではなく、ユダヤへのジョークと称した偏見なども描かれています。
今持っているものと新しい世界と、失わなければ、新たなものは手に入らない。そんななかで自分が信じていることを疑えとウディ先生に言われているような気分になりました。
クリスティナ・リッチのセクシーな身体、さすがです。そして彼女とのすったもんだあってのラスト、タクシー乗車中の回想シーン。
いかに生きるべきか、教えてくれる人間は大勢いる
"ああしろ'' ''こうするな''
君は黙って聞けばいい
"そうですね''と返事して
自分の好きなように生きろ
そして運転手との会話、
人生は不思議だなと思って
説明できないナゾばかりだ
人生はそんなもんさ。
ふむ、人生はそんなもんさ、と私も生きたい。
私にもこんな友人先生がいたら、セントラル・パークで毎日おしゃべりして過ごしたいです。