キッチー

ファントム・オブ・パラダイスのキッチーのレビュー・感想・評価

4.0
劇場パラダイスで起こる悲劇。劇場のこけらおとしのためのオーディションに参加したウィンスロー・リーチ(ウィリアム・フィンレイ)がオーディションを支配しているレコード会社社長スワン(ポール・ウィリアムズ)に曲を盗まれた挙げ句、濡れ衣を着せられて刑務所に投獄される。脱走して曲を取り戻そうとするウィンスローだったが、途中、歌手志望のフェニックス(ジェシカ・ハーパー)と出逢い、恋に落ちる。その後、スワンとは一旦は和解するが、利用されるだけされて裏切られたと知ったウィンスローはスワンに復讐を企てるが...

ウィンスローが刑務所では歯を全部抜かれ、復讐のため行ったレコード会社ではプレス機に頭を挟まれ、異形となり声も失うのですが、仮面で顔を隠してファントム(怪人)となってしまうのが、気の毒でした。
スワンと和解してからは機械で声も出せるようになるのですが、不気味さが増したような感じがしました。
実は、そこが魅力的なのでもあるのですが...
一方のスワンも悪魔と契約しているような人物で不気味。ファントムとスワンの対決は見応えがありました。

暗く不気味な雰囲気の映画でしたが、ミュージカルではないけど、登場人物が歌う曲も沢山ありミュージカルっぽさもあり、ストーリーにもマッチしていて良かったですね。「オペラ座の怪人」とはストーリーも違うけど、ロックで現代風な展開は面白かったです♪スピード感があり、テンション上がりました。
あと、脇役だけど、おかまロッカーのビーフ(ゲリット・グリアム)が笑えるキャラで良かったです。

結構好きなタイプの映画でした。
キッチー

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