調伏系V魔虚羅

人狼 JIN-ROHの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

人狼 JIN-ROH(1999年製作の映画)
4.0
-その者は狼のようなものである。その者は狼である。それ故に追放された者である-
強引な経済政策による失業者と凶悪犯罪の増加。反政府運動が過激化する中で誕生した、首都圏に限り治安部隊・通称“首都警”を設置。非合法化した反政府軍は地下に身を潜め、首都警との抗争は激化の一途を辿る。
首都警と反政府軍、そして警察。この三組織の対立構造の中で、獣としての宿命を背負った男と、愛を夢見た女の極めて私的な物語を展開する。狼だって心は人間だ。だが、人間の心など捨てきらなければ、この残酷な世の中では生きられない。裏切り、恋、罪、様々な感情を渦巻かせ、混沌とした時代の波で足掻く人狼の生き様は格好良くも儚く、哀しいものだった。
調伏系V魔虚羅

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