いわやん

逆噴射家族のいわやんのレビュー・感想・評価

逆噴射家族(1984年製作の映画)
4.5
石井聰互監督
原案 小林よしのり

マイホームを購入した一家の物語。

題名の原案は、映画の製作前の事件で「日航機羽田沖墜落事件」で、当時墜落した日航機のK機長が、墜落した時にエンジンを「逆噴射」させていて、その行為がボイスレコーダーの中で副機長の声で表面化され、当時「機長、何するんですか!」が話題になりました。そこから、引用されてます。

マイホームに移り住んで、旦那、嫁、息子、娘の家族構成で、急に旦那の父が(お爺さん)が、転がり込んで来る。

家族は、お爺さんの存在を良く思わない。

旦那は、そんな事よりも家族が病気で、その為にも家を買って家族を幸せにしたいと思ってる。
でも、お爺さんを引き金に旦那がブチ切れて、家の中で大変な状態が始まる!

この作品、初演の時から観たかった作品で。
私の記憶では「話題」になった作品で、主演の小林克也は当時「スネークマンショー」とか「ベストヒットUSA」で人気のあったDJでしたが、突如映画の主役に。

今、観てみると当時より「躁鬱」の概念が明確になって、家族各自の状態が良く解り、確かに旦那の言う「病気」も理解できますが、封切り時は、日本よりも海外で評価されたと記憶してます。

せっかく買ったマイホームで、「あぁ、一軒家プロレス」のように家族全員で破壊と暴力の限りを尽くす!

娘役の工藤夕貴が、まだまだデビューの頃で、可愛い感じです。

「アメリカンビューティー」のブロトタイプとも言えると思います。
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