ぜろみおん

[リミット]のぜろみおんのレビュー・感想・評価

[リミット](2010年製作の映画)
2.5
スペイン発のシチュエーションスリラー。
どっかのテロリストに捕まっちゃった主人公が地中に埋められた木箱の中で両手を縛られたまま閉じ込められ、気が付いたところから物語は始まる。
与えられたアイテムは、充電が不十分な携帯電話(私物ではない)とオイルライター、懐中電灯、ペンやメモ等。
果たして酸素が残っているうちに、主人公はどうにか脱出するか助けを呼ぶことが出来るのかー!?ってお話。

画面に映る出演者はひとりで、画面は終始木箱の内部だけという、どう考えても超低予算な作りながらいろいろアイデアは練られているような印象を受けたし、
出演ライアン・レイノルズも緊張感と絶望感を巧みに演じていたのだが、
犯人との電話交渉とイマイチ役に立ちそうにないFBIとの会話が大半を占めているので、退屈に感じて眠気を誘う展開であるのは否めない。
どいつもこいつもイラつく会話をしやがるなぁ とか思うと笑って観れるかも。
やあサソリさん、木箱にいらっしゃい!
のシーンだけは声出して笑った。

この手の話として、ハッピーエンドはまあありえないのでオチは容易に想像できたが、そのオチまで電話相手にイラつかせられるのは良い方向に受け止めて
「よく出来たコント」と思う事にした。
主人公まじ可哀想。

数年経ったら、オチが分かっている状態でのイラつく通話をまた観よっかな、とは思っている。