LalaーMukuーMerry

サラエボの花のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

サラエボの花(2006年製作の映画)
4.0
ボスニア=ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)、母子家庭の母と娘の物語。

娘の父は戦争(ボスニア=ヘルツェゴビナ紛争 ~1995)で戦死。貧しい家庭環境で育ち思春期にさしかかった娘は、母の苦労も知らず、ちょっと非行の道に進み始める。

娘が楽しみにしている修学旅行のために、費用を工面しようと苦労して頑張る母親。父親を戦争で亡くした家庭は、証明書を提出すれば安くしてもらえると知って、学校から証明書をもらってきた娘。ここから小さな事件が…

戦争で母が被った人には言えない過去。

ガツンと言われて初めてやっとわかることもある。何だか変と心の隅で一瞬感じても、頭がそれを打ち消そうとするから。たぶん、これでよかったのだろうと思います、受け止められるだけの心と体になっていたもの。

首都サラエボの人々(ボシュニャク人)はイスラム教徒。だからバックにちょいちょい出てくるのはイスラム風の音楽。いかにもヨーロッパ的な生活スタイルと、イスラム風の音楽の組み合わせ、この地域が独特だと感じる所以ですね。