マインド亀

空の大怪獣 ラドンのマインド亀のレビュー・感想・評価

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)
3.5
ラドンさんの活躍が観られる唯一の主役作!

●『三大怪獣 地球最大の決戦』を鑑賞後、モスラと続けてソロデビュー映画を鑑賞いたしました。
ゴジラキングオブモンスターズではキング・ギドラの腰ぎんちゃく扱いだったラドン。『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃 』では存在が消されていたラドン…なんだか怪獣ユニバースで可哀想な扱いを受けていたラドンさんですが、最初はソロデビューをしていたんです。ただし、複数体孵化してしまったがために唯一感が無く、『怪獣王』のような『空の王者』の称号は得られなかったのかな、と。

●ただ今作の白眉はやはり炭鉱で犠牲者が増える謎の現象に対するサスペンス。そして等身大怪獣のメガヌロンです!圧倒的にメガヌロンの存在感がすごくて、これ最初に観たときにめちゃくちゃ怖かった!なんでこんなやつが家の中にいるの!?等身大怪獣の気持ち悪さとジメッとした夜の感じがなんとなくウルトラQのような不気味さを演出。正直、人を襲う怪獣としては突出した気味の悪さを感じました。

●ラドン自体はやはり空の大怪獣だけあって、空を切る速度、その音だけで人を殺せる凶悪さは割と怖い。その後のディザスター描写は、後年怪獣プロレスになってしまったゴジラシリーズよりもしっかりされており、ビルを破壊しまくるラドンはかっこいいし怖い。
唐突に迎えるラストも潔くて好きです。とにかくシネマティックユニバースのソロ作品なので絶対に外せない一作です。観てください。
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