実在したフランスの女性銀行家マルト・アノーの生涯をロミー・シュナイダーが演じる。
貧しい帽子屋から、第一次世界大戦後の混乱の中で金融界に進出し、預金金利1%が当たり前の中、8%の金利で客を集め大成功したマルト・アノーの波瀾万丈な人生。
ラストの展開は実際とは違うけれど、モリコーネの曲とともに衝撃的な幕切れとなる。
同性愛、パンツスタイルの男装、男社会の権力や陰謀にもめげず何度も立ち上がる姿、いつもとはひと味違う役者魂を見せるロミーを堪能しました。40歳を過ぎたロミーはシワまで美しかった。
実際のマルト・アノーの人生に驚きです。刑務所の中でハンガーストライキをしたり、下着姿にコートをまとって病院から抜け出したり、金融界の暴露記事を書いたり、最後は刑務所で自殺…事実は小説より奇なりです。