サイクロプス

ドライヴのサイクロプスのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
4.0
口数の少ないな男は苦手(なんだけど。。。)

てっきりスィートな映画だと思ってた
ジャケはおしゃれだし、女子評価は高いし、やさ男のライアン・ゴズリングだし
序盤はまぁありかなと思って見てたら、銃とかナイフとかでてきて、本格的サスペンスじゃないの

いやでも映画のつくりは本当におしゃれで素敵
夜のシーンが多くて、光と影の動きが印象的
ゴズリングは無駄に口を開かず、相手の顔をじっとみて目や口元で語る
個人的に無口な人は男女問わず苦手だけど、こんな奴とならじっくり話せそうな気もする
男女の描写でも、派手に口説いたり抱き合ったりせず、それでいてしっとり
そもそも全体を通して説明っぽい台詞がない
顛末を影絵で示したり、映画でしか出来ない表現が多くてみごたえがあった

アイリーン役のキャリー・マリガンは、夫と子どもを持つ微妙な役どころをうまく演じていた
愛くるしかったり超絶美女でなく普通にかわいいのが、この役にうまくマッチした感じ
おかげでこの映画が安っぽいラブストーリーにならずにすんでいる
「ウォール・ストリート」でも「華麗なるギャツビー」でも今一つ印象に残らなかったけど、それは共演者がど派手過ぎただけかもしれない

バーニー・ローズ役のアルバート・ブルックスというおじさんは初めて知った
キッチンで手料理をふるまうような仕草で、あんなこわいことできちゃうんですね


当初思っていたのとはだいぶ違ったかたちだけど、すべて観終わって観終わってみれば、女子評価が高いのもうなずけた