FumiyaIwashina

ドライヴのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
3.4
修理工場とスタント現場で働き、天才的なドライヴテクニックを持つことから危ない仕事もこなすドライバー。ある日故障した車の修理を手伝ったことから、夫が服役中の隣人アイリーンと彼女の息子と親しくなる。しかし、刑務所から出てきた夫が危ない借金を作っていたことから、アイリーンたちにも危険が及ぶことを案じ、手を貸すことになる。
冒頭の逃走シーンはそこまで派手なわけではなく、全体的にもリアル志向のアクションだった。映像や音楽から自分の苦手な雰囲気映画かと思ったが、スーパーマーケットのシーンで一変。寡黙なライアン・ゴズリングの魅力と相手への思いが演技から伝わってきた。ヒロイン役のキャリー・マリガンもおしとやかで魅力的。少し影のある二人がひかれあっていき、子どもとも打ち解けあっていく前半はとても良かった。
しかし、後半の展開は想像できなかった。スケールは大きくないながらも、複雑に絡みあった利害関係により、泥沼の殺し合いになったり、それらのシーンのグロさはあまり好みでなかった。「レオン」が好きな人はこちらも好きそう。