映画の冒頭からあまりにも衝撃的なシーンがあり、一気に画面に引き付けられました。前半に過酷で悲惨な現実を何とか生き抜いていく主人公達を描いているので、中盤の華やかなシーンもどこか悲しげな雰囲気が漂います。
映画全体を通して儚さがあり、主人公達の描かれる人生と相まってそれがとても良かったです。
主人公を演じるレスリー・チャンの一つ一つの所作が美しすぎて途中まで女性だと認識していました。その美しさにより役柄を越えた愛に説得力があり、京劇に生き、突き詰め、全てを捧げた彼らの故の最後の選択にとても納得できました。