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さらば、わが愛 覇王別姫のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)
4.0
[] 80点

1993年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品、パルムドール受賞作。初チェン・カイコー。京劇から見る中国現代史であり、二人の京劇俳優の年代記。感覚は『悲情城市』とか『帰れない二人』に近いけど、一緒に『牯嶺街少年殺人事件』も思い出す。冒頭のみ登場するレスリー・チャンの母親がめちゃくちゃ可愛い(大学時代好きだった人に似てる)。チャン・イーモウと同じく目に不健康な赤色が好きなんだなあと。チャン・フォンイーは最初から最後までパンサー尾形だった(特に老師匠にケツ叩かれてるとこ)。コン・リーが結婚式で広がりきってないレッドカーペットを蹴っ飛ばしてチャン・フォンイーのとこまで伸ばすシーン、彼女の性格が出てて好き。男二人の世界に乱入してくるだけの強さがある。文革以降の話(後半40分弱)が面白いけど、ラストとか二次大戦終結から32年経ってるんだけど大体何歳くらいの設定なんすか?この頃の中国映画特有のボヤーンとした画は何本観ても好きになれない→U-NEXTの画質が悪いという説はあり。
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