こまつ

さらば、わが愛 覇王別姫のこまつのネタバレレビュー・内容・結末

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

レスリー・チャンのお色気よ

ブエノスアイレスのときもすごい色気やったけど比べものにならない、、顔の造形もそうやけど嫉妬とか欲とか丸出しなところがきれい。そして手つきがなんかエロい
パトロンの前であんな投げやり気怠げ儚げな顔したらだめやろ

垓下の戦い、高校の頃は劉邦目線で読んでたけどこれ観たら項羽と虞美人に肩入れしてしまう、そして蝶衣が虞美人そのものすぎて言葉が足りない

最後、幼少期と同じ間違いをしたところが懐かし切なかった。蝶衣は自分が男であることをずっと意識してたんかなと思うと余計切ない

マイベスト・レスリー・チャンがあり過ぎて書けないけど、小桜に隈取を描いてあげるところ、日本軍の前で素顔のまま牡丹亭を踊るところ、阿片にハマっていくところ、小桜に裏切られて絶望しながら火で化粧がボロボロに落ちてるところ、、
どのシーンもレスリーチャンの演技力と美しさが無双してた

小桜について全く書いてないけど私には魅力があんまりわかんなかった。蝶衣が執着するのも覇王だからっていう理由以外見当たらない。小桜の奥さんは素敵だったし強かな人だけに最期が無念だった

50年の歴史を描いただけあって内容量凄かったけど全然気にならない面白さやった。むしろ3時間近く観てると京劇に対する世の中の変化に説得力が出てくるし、周囲の人達が革命と共に変わっていくのも納得できる(けど小桜は許さん)

めっちゃ長々書いたけど歴史、同性愛、綺麗な男の人に興味がある人は是非に、て感じの映画でした
こまつ

こまつ