yusukepacino

極道のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

極道(1968年製作の映画)
3.3
シリーズ1作目。VHS止まりでDVDにはなっていないみたいで少し貴重なシリーズ。ヤクザ映画での若山富三郎のキャラが確立されたと言ってもいい本作。大阪の釜ヶ崎の愚連隊から叩き上げで組長となった男。ちょっとズルしてるけど。準主役や脇を固める役者達は東映ヤクザ映画でお馴染みの面々。年が5、6個違う大木実や鶴田浩二、ひと回り以上違う清川虹子と並んでも遜色のない若山富三郎の老けっぷりと貫禄、そして何より滅多打ちにされても不死身かって言うぐらいしぶとい。スーツ姿の現代ヤクザ達の下手な大阪弁の応酬。出てくる面子は下品だが鶴田浩二だけ雰囲気が違う。ラストの殴り込みシーンで『スカーフェイス』を思い出す。何か他のこの手のシリーズと微妙にテイストが違って面白い。
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